PERSON社員紹介
本社 機工部祖父江 駿2016年入社
「急に部品が必要になってしまって。今日、手配できないか」という連絡が、祖父江のもとに入った。聞けば、クライアントの工場の外部検査が16時にあり、それまでに破損したパーツを取り替えなければ、生産を止められてしまうかもしれないという。時計を見ると現在12時。祖父江はマルニシの協力メーカー数社に電話をかけたが、該当するアイテムの在庫はどこにもない。周囲の営業メンバーは諦めかけていた。しかし、彼は希望を捨てず、打開策を考え続ける。その時、祖父江は閃いた。「ライバル会社でもいい。頼れるものは頼ろう」。そう言って、競合となる商社に電話をかけ始めた。当然、多くの会社は、ライバルに情報を教えることを渋っていた。だが、クライアントの要望を何としてでも叶えようとする祖父江の“炎”が、ライバルの心をとかした。とある会社から「同じような商品をホームセンターで見かけたことがある」という言葉を耳にする。すぐさま店舗に連絡をすると、たった一つだけ目当てのアイテムの在庫があるとのこと…。時は経ち、時刻は16時。工場を検査員が確認している。クライアントの担当者の背中に汗がしたたる。「特に問題はありませんね」。そう言い残して検査員は去っていった。祖父江のチカラが奇跡を起こした瞬間だった。
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マルニシに足を踏み入れてから数年の時が経ち、祖父江は修行の旅に出ることになる。マルニシと取引のある大手メーカーでの研修だ。最先端テクノロジーに対する深い知見を身につけるため、祖父江が自ら志願したものだった。ここで彼はさらにチカラをつけていく。祖父江は知識を積極的に吸収。メーカーの一員として営業に出ることになる。ここでも祖父江の“アビリティ”は、熱く燃えていた。「絶対に結果を出して帰る」。そんな想いで、与えられたミッションに取り組む。その炎は、共に研修に臨む同志たちにも伝播していった。周囲を巻き込みながら、祖父江はトップの成績を収めたのだ。特別な褒賞を手にし、代表挨拶の任も受けた。数ヶ月後、祖父江は一段と大きくなった炎とともに、故郷に凱旋することとなる。
ソフエ ノ ケイケンチ ガ カナリ アガッタ!
彼の“アビリティ”が特に熱く燃え上がるのは、クライアントとの会話の中から、困難な課題を発見した時だ。そうした課題は、いま存在するアイテムでは解決できない難題ばかりである。そんな状況に出会った際、彼は新しいものをゼロからつくることを提案する。協力会社である装置メーカーやロボットメーカーと共に、クライアント先に訪問。手作業で行われていた作業工程を、全て自動化する製品を生み出したこともあった。これまで世の中に存在しなかった製品を、祖父江はいまも次々に生み出している。ミッションに向かう、貪欲なその姿勢から、時には「変人」と呼ばれることさえある。そんなことを彼は気になどしない。祖父江には大きな野望がある。「数万点あるマルニシの商材の中で、自分が生み出したものが主力商材となるその日まで…」。その眼に灯した炎は、今日も強さを増している。
ソフエ ノ ケイケンチ ガ トテツモナク アガッタ!