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何を言ってるんですか!上司にくってかかった日。

アルバイトと仕事の違いを思い知らされた日。
あれから仕事に対するスタンスや取り組みが変わりました。

社会人になるにあたって、「お客様の言われたことに120%応えよう」と心に決めました。それが仕事であり、サービスであると信じていました。マルニシで機工営業をするようになって、ある日、中原部長と同行させてもらったときのこと。お客様との商談で、「こういうことをして欲しい」という要望が出たとき、中原部長はいきなりそれに反論し始めたのです。私は驚きました。「この人、何を言っているんだ!」と思いました。商談の帰り道、思わずくってかかるように聞いてしまいました。「なぜ反論するのですか。お客様の気分を害してどうするのですか」と。すると中原部長は、「お客様と俺たちとのゴール地点に行くためには、プロセスを間違ってはいけない。おかしいところはおかしいと指摘しておかないと、ゴールには辿り着けなくなる」と言ったのです。そして「プロセスでの反論や議論があってこそ、最後に初めて“ありがとう”がもらえるんだ」とも。その言葉に、私はハッとさせられました。「これが本当の仕事なんだ」。その瞬間から、私は仕事に対する考え、姿勢が180度変わりました。

そんなこともできる?! 工場移転の大プロジェクト

先日、あるお客様から工場移転の大プロジェクトを任されました。機工部は製造用の機械を売るだけではなく、そのような機器の移転も請け負います。要は工場に関することなら、どんなことでも相談を受ける。そして最適な手法を提案していくのです。この移転はとても高い精度が求められます。ほんの少しの振動やブレによって1台数千万円もする工作機械が役に立たなくなってしまう、非常にシビアでナーバスな作業なのです。はじめはお客様も、「マルニシさんは移転もやるの?」と半信半疑で、見積もりを出しても「本当にできるの?」といった感じでした。そこで最初に小規模のマシン移転を任せてもらい、そこで結果を出すことで、数千坪もの工場の丸ごと移転の案件受注につなげることに成功したのです。

「佐藤ちゃん」から「佐藤さん」へ

実はこの移転作業の中で、私たちのパートナーである据え付け会社のミスで費用が余計にかかる事態となりました。据え付け会社は自分たちのミスだから費用はすべて持つと言いましたが、私は「それは違う。御社だけが泣けばいいという問題ではない!」と言いました。「みんながプラスでなければビジネスは続かない。もちろんマルニシも費用負担します」と約束したのです。このプロジェクトのリーダーとして、関わるすべての人たちに“いい仕事だった”と思ってもらいたい。ただその思いひとつだったのです。一連のいきさつを知ったお客様も、最後は社長自ら「私たちにも負担させて欲しい」とまで言ってもらえました。骨の折れる交渉でしたが、メーカーとお客様との絆(つながり)に大変感謝しました。やはりみんながWin:Winでないとダメですから。がむしゃらに頑張った結果が、このような形になって本当によかったですし、自信にもなりました。据え付け会社の職人さんが、最初は“佐藤ちゃん”だったのが、“佐藤さん”に変わったのですよ。恥ずかしいやら、うれしいやら(笑)。

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